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2,卵アレルギーの子の虫刺され

以前も本稿で紹介しましたが、我が子は2才の頃に食物アレルギーと診断されました。診断される前から手首や肘や膝の内側に赤いぽつぽつが広がってかきむしっていて、薬を塗ってきれいな肌になってもすぐにぶり返すので、これは何だろうと思っていました。

親類からは「食物アレルギーかもしれないよ」と言われていましたが、食べ物を気にして子育てするなんて嫌だと考えて小児科に行くのを後回しにしていました。

ところが春から夏にかけて数カ所虫に差されただけなのに、手足のあちこちに赤く腫れた場所ができて、どれも時間が経つと水泡ができて、子どもは痒がって夜もあまり寝られなくなり私も夜眠れず、親子でぼろぼろの日々が続き、いよいよ小児科を頼るしかなくなりました。

近所の小児科では、虫刺されだから大丈夫と言われてかゆみ止めを処方してもらいましたが、元々の赤いぽつぽつも悪化して、かゆみ止めだけではどうにもなりませんでした。

本屋さんでたまたま見かけた「食物アレルギーに詳しい小児科」がJRで数駅行ったところにいることが分かり、「ものは試し」の気分で受診したところ、ストロフルスですねと言われ、アレルギーの有無についても検査してもらうことができました。

短期集中の使用を説得されて、ステロイドを使って手足全体を数週間かけてきれいな状態にしてから、塗り薬をステロイドから抗アレルギー剤に変更してもらい、アレルゲンと指摘された卵の摂取を管理するようになると、手足のくびれの赤いぽつぽつは出なくなりました。相変わらず蚊に刺されたときなどは傷口がジクジクして治るのに少し時間はかかるものの、以前のように腫れた場所がぼこぼこと広がることはなくなりました。

我が子の例はたまたまこのような感じでしたが、他のお子さんが同じとは限りません。ただ、市販の薬で治らなくてつらい時に、悩んでお母さんがつらくなるより前に、医師に話してみるときっと出口があるのではないかと、そのことをお伝えしたいと思った次第です。