株式会社日本免疫粧研 / JAPAN IMMUNITY COSMETICS LABO

Column

子育てとアトピーと

電話相談の話題や子育て中の出来事などにふれながら、様々なテーマについて考えます

災害支援でであうこと

いくつかの災害時の被災者支援を経験して、だんだんわかってきたことがあります。

東日本大震災のときは災害発生の直後から食物アレルギーの人から「配られるものはアレルゲンを含むものばかりなので食べることができない」という声が届きました。

それらの方々に食べ物や粉ミルク、離乳食などを届け数か月間たった頃、ライフラインが復旧し仮設住宅に移動する人も出始めて多くの人が急性期は過ぎたと感じた、まさにその頃に私たちのところにはまた救援依頼が入り始めるのです。

「義援物資の石鹸類、洗剤類は皮膚に刺激があってつらい」という申し訳なさそうな、でも言わずにはいられない乳幼児のお母さんやアトピー性皮膚炎がある人達の声が届きます。
熊本の震災の時も西日本豪雨の時も少したってから届く声の中に「皮膚がつらい」という遠慮がちな声が届くのです。

被災地には災害のあとに起こる感染症の発生を懸念して抗菌作用のある石鹸類が義援物資として届くことがあります。

これは健康な肌の人にとってはありがたいものなのですが、乾きやすい肌、カサカサ気味の人にとっては数週間も使い続けると「ヒリヒリやカサカサ」が耐えられなくなってくることがあるものなのです。

刺激のない石鹸やカサカサを落ち着かせる「保湿できるもの」を、災害が起こるたびに私たちは探すことになりました。

はじめから「○○石鹸は刺激が強いから使わない方がいい」ということが仮にわかっていたとしても、緊急時の何もない状況に届けられたものを「使わない」と拒否することもできません。
私たちのところに電話をくださる人がみな遠慮がちに話すのは、きっとそのせいなのだろうと感じていました。

石鹸は毎日使うものですし「ヒリヒリ、カサカサ」してくると体もつらいし気持ちもつらくなります。たかが石鹸かもしれませんがされど石鹸なのです。

肌が弱いあるいは敏感肌の人やアトピー性皮膚炎がある人の窮状を多くの人に知っていただきたいなと思っています。