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綿毛布と衣類のこと

衣類がアトピー性皮膚炎の原因になることはなかったのですが、身体のどこかにアトピー性皮膚炎の症状が出ているときに、ウールや化学繊維などの衣類や寝具を使うと「かゆいかゆい」と子どもが言い出すことに気付きました。

症状があるところはいつも網包帯でカバーしていたので他の布類とは直接触れていないはずです。

皮膚炎が出ているということは「身体の中全体が大騒ぎな状態」なので、症状の出ていないところも過敏になっているのだろうなと考えました。

いろいろやってみると化学繊維より綿の方がいいようでしたが、タオルケットは綿ぼこりが出るし網包帯でカバーしていない場所に浸出液が出始めたときなどはタオルケットのほこりが傷口にくっついてしまうので、朝からシャワーを浴びることになり厄介でした。

ガーゼの布団カバーも同様の課題がありました。
喘息も時々起こすのでそのためにも「綿ぼこりがあまり出ない寝具を探す」ことは、一時期、我が家の一大テーマでした。

寝具の素材によって子どものかゆがり方が違うことに気付いたのは子どもが1歳か2歳のころだったと思います。
毛足の短い綿毛布が「なんとなくいいみたい」ということに落ち着いたのはもうすぐ4歳になるという頃だったと思います。

以来ずっと綿毛布を買い足して、子どもと一緒に「この肌触りは前に買ったのよりもいい感じだね」などと言っているうちに着色していないオーガニックコットンの綿毛布が子どもの一番のお気に入りになりました。

これだというものに落ち着いたのはありがたいことでしたが、お財布にはかなり厳しいことでしたので、当時買った綿毛布はいくつか買い足した洗い換え用と共に大事に大事に使って高校生の頃まで使うことになりました。

衣類の方は、購入するときに本人も一緒に出かけていって肌触りを確かめて買うので親としてはあまり苦労しなかったと思います。

引き出しの中は全部コットン。

そして少しだけお財布にやさしくて助かったのは、1歳年上のいとこのおさがりがいい具合にクタクタにやわらかくなっているので、「新品のお洋服も好きだけれどおさがりはもっと好き」と言ってくれたことでした。