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電話相談の記録から―

「うちの子の肌はカサカサすぎる」

3才男児のお母さんから電話が来ました。

我が子はカサカサが度を越しているのではないかといつも感じている。
冬になると板の間の床に乾燥した肌がふわふわ舞っている。
お風呂に入る前に身体のあちこちをぼりぼり掻いたりすると雪が降り積もるような感じになるというのです。

「水を飲ませるといいのでしょうか?」と、お母さんは不安な声で話していました。

「ご自身の肌がカサカサしているとき水を飲むんですか?」と思わずこちらから質問を返すと、一瞬沈黙した後でお母さんはくすくすと笑いだしました。

「そんなことしないですね。なんでそんなことを考えたのかしら」
赤ちゃんは大人とは違う特別な対処があるはずだと思って本や雑誌を読み漁ってきたけれど、いい答えが見つからないと焦っていたと話します。

自分の肌の手入れは、お風呂に入って身体を温めお風呂から上がってすぐに保湿クリームを手足に塗ってマッサージをしているのだと説明してくれました。

お子さんの様子は、あちこち掻くので小さなひっかき傷ができることはあるけれど、湿潤な傷や発赤などがあるわけではないので、実は皮膚科には行ったことがないとお母さんは話していました。

自分へのスキンケアは今のところうまくいっているようなので、それと同じような方法を試してみてはどうかと提案しました。
ただ、お母さんの肌に合うものが子どもにも合うとは限りません。

子どもの肌に合う保湿の役割を果たすものを探すのに、ひとつひとつ買って試すわけにはいかないので、大きくは
「配合されている材料が比較的シンプルなものを探す」「サンプルがあればまずはそれを手に入れて使ってみる」「最初にヒリヒリカサカサのところには使わない」「トラブルがない場所に使ってみて大丈夫だったらカサカサのところに使ってみる」
まずはそこからやってみようということになりました。

「あとはお腹の調子をいい状態に保つということも大事なのではないかと思うのですが、どんな感じですか?」

気になることを聞いてみると、「ご飯を食べたがらずに変な時間におなかがすいてお菓子を沢山食べることになってしまう」
実はそれが大きな悩みだとお母さんは言います。

便秘がちだから野菜や果物を食べさせたいのに、野菜は嫌いなものがたくさんあってとても苦労している様子でした。

「ニンジンや玉ねぎを細かく刻んだりすり下ろしたりしてハンバーグの中に混ぜ込んだり、ブラウンシチューに入れたらどうかしら、炊き込みご飯にもニンジンやゴボウ、薄揚げなどを細かく刻んで入れると結構な量を食べられますよ」

いろんなレシピを話していると「目で見てかわいいとか、きれいな色合いにする工夫はしていたけれど、刻んで見えなくすることはやっていなかった」とお母さんは少し驚いていました。